熱交換器の特長
熱研産業の熱交換器の設計および選定
ガス組成と材料温度を十分に考慮した設計および形式選定を行った上で、各部位によって異なる伸び量(差)に対する内部での吸収方法からダストの堆積対策まで、蓄積された技術によりこだわりの製品を提供。
熱交換器は、流体の温度分布に伴い同部位内の分布と各部位毎に材料温度(分布)が異なります。また、材種による膨張(伸)率も異なる為、三次元方向に伸び差が発生します。
弊社は、これら「三次元方向の内部伸び差」を吸収する部材と構造体により、仕様に応じ選定(設計)する事により、エレメントへの負荷を極限まで軽減させ、長寿命化を実現しました。
熱研のエレメント(伝熱部)
熱交換器の『命』であるエレメント
エレメントの材質、形状、構造により熱交換器としての耐久性、性能維持または保守の簡易性に大きく差が出てきます。
熱研産業ではプレート式・楕円チューブ式熱交換器において、独自のエレメント形状・構造を採用し長寿命およびメンテナンス性に貢献しております。
- 1.ダストの詰まりが無くなった。
- 見通しの効いた形状により、ダストが通り抜けます。流路隙間(スキマ)の自由設計も可能です。
- 2.清掃が容易になった。
- 低温域など水分により粘性を帯びて付着してしまったダストも、エレメント流路断面がフラットであるため、極めて容易に清掃。清掃後の状況も目視で安心確認。
- 3.多管式よりコンパクトになった。
- 伝熱性能が高く、また余分な空間を必要としないため、コンパクトかつ全体重量も軽くなります。
- 4.エレメントの変形が少ない。(右上図参照)
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エレメント面に凹凸(ディンプル)を設ける事により、板面強度アップ・伝熱性アップとともに流路隙間を確保します。そのため、伝熱性能・圧力損失への影響がなく長期間ご使用頂けます。
※ダストに応じて凹凸の有無も選定します。
- 5.割れによるトラブルが解消した。
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熱研のエレメントは、平板を中心でR曲げ加工する事により、溶接(劣化)を無くすとともにRの強度を活かし、更にR曲げ側を高温側に配置することにより、エレメント端部クラックの主要因である局所過熱とならず、均一に冷却されます。また、エレメント内を流れる流体の偏流の緩和、スムーズな熱伝達にも寄与し、エレメントへの負荷を最小限に抑えています。
その上で、エレメント単体を積層しブロック化したものを、熱による伸びを縦・横・高さ方向に吸収できる様に組付けています。 - 6.腐食環境での寿命が延びた。
- エレメントの腐食代は、板厚を増すことにより対応できます。
※上記は、弊社製品の代表的な特徴を示すものであり、使用環境、頻度等により状況は異なります。
ダスト対策
都市ゴミ、産廃焼却設備等において、排ガス中にダストが多量に含まれている場合、排ガス流路への付着や堆積によって、性能劣化や状況によっては閉塞を引き起こし、連続運転が出来ない等のトラブルが懸念されます。
弊社では、こういった状況を回避できる方法をご用意しております。
1.エレメントによるダスト対策
排ガスが通過する流路隙間(スキマ)を十分確保したエレメント配列設計により、ダストの閉塞を回避します。
清掃が容易で、清掃後の目視確認も十分可能です。
2.「ダスト搔き落とし装置(特許第3535458号)」によるダスト対策
長期の連続運転を必要とする場合、「ダスト搔き落とし装置(特許第3535458号)」を付属した熱交換器で対応致します。
「ダスト掻き落し装置」には次のような特長があります。
- 安定した性能確保
- ダイオキシン再合成の抑制
- 圧損増加の回避
- 作業者への負荷軽減
- 腐食進行の軽減
- 連続運転時間の延長
取り付けはプレート式熱交換器・楕円チューブ式熱交換器に限らず、チューブ式熱交換器にも可能です。また、既設熱交換器(弊社製、他社製に問わず)におきましても条件によっては取り付け可能です。
操作は、様々な状況に任意設定可能なプログラムを採用しております。
3.スートブロー
多量な粉体など付着性の乏しい固形物ダストには、スートブロー(運転中の噴射機構)付属での対応も可能です。